パソコンの初期設定費用は、ボッタクリと言われやすい気がする今日この頃。
IT企業に務めていると、友達からパソコンやスマホでわからないことがあるとよく電話が掛かってきます。
IT企業イコールアプリケーションもデバイスも何でもわかる、何でも出来るとみんな思うらしいです。
そんなことはありません。グーグルさんに聞かないと何もわかりません。
そしてグーグルさんに書いてあることも分かったり分からなかったりです。
IT技術とは気合と根性とたった少しの閃きであると断言致します。
先日、友達から
「パソコンを買い替えたから使えるようにしたい。」
「業者に頼むと初期設定で1万円以上と言われたけど、ボッタクリじゃないか。」
「詳しい人ならすぐの作業じゃん」
と電話が来ました。
この友達は、パソコンを買い替える度に私がパソコンの初期設定やデータ移行、無線LANやインターネット等のネットワーク設定をしていたので大変さとか知らなかったようです。
私の答えは「業者の1万円以上は妥当である。」
「何なら安い。君のようにパソコン設定に何が必要かわからない人を相手にして作業するんだから、1万円なんてお安いだろう。家まで行くのに1時間、話きくだけで1時間、作業するのに2~3時間、スムーズに全部終わっても約1日かかるじゃん。」
「(´;ω;`)ウッ…ぼったくりじゃない」
「理解すればよろしい。」
パソコンってある程度みんな使えてしまうので、初期設定を頑張れば自分で出来るものだと思っています。
なのでパソコンにあまり詳しくない人だと「なんでパソコンの設定で1万円もかかるんだ」となる訳です。
自分でやったら無料、業者がやったら1万円というお金がかかる、この金額差に納得いかないのです。
コンシューマビジネスって労力とか時間に対する対価をあまり気づいてくれないことが多いです。
私もIT企業の営業マンになって始めて人が動くと金がかかるという社会の仕組みを知りました。
パソコンの初期設定というのは中々に面倒なもので色々と確認しないといけないことが多いです。
パソコン名、無線LAN等のネットワーク設定、プリンタ設定。
ここら辺までは簡単で、素人だろうと問題ない作業。
恐ろしく面倒なのは、データ移行です。
まず、古いパソコンから新しいパソコンへどうやってデータを移すか考えないといけないです。
ネットワークを作ってパソコン同士で直接データを移せるようにするのが、何かと一番楽だけれど、ある程度ITに詳しくないと出来ない諸刃の剣な方法です。
USBメモリは楽だけれど、最近のパソコンに格納されているファイルは容量が多すぎて何度も何度も抜き差ししたり面倒くさいです。
ワードやエクセルみたいなオフィスファイルは、そのままコピペでいいけれど、アプリケーションに紐づくファイルはファイルの置き場所が決まっていたり、探すのが面倒です。
そもそも、他人の使っているパソコンなんてアプリケーションが何を使っているかなんてわかりませんし、本人もよく分かっていないので、そんなの完璧に対応するためには時間がいくらあっても足りません。
パソコンの初期設定は大変であること、エンジニアの1日単価は5〜10万円前後なので、パソコン設定ごときではありますが数万円の価値を認める社会になって欲しいと切実に願います。
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