川崎宗則という男をご存知だろうか。
野球好きなら誰でも知っているだろう。
通称ムネリン。
超イケメン、メンタルお化けの世界に通じる陽キャなイチロー信者である。
この男、イチローに憧れプロ野球選手になり、イチローが好きすぎてメジャーリーグにいってチームメートになる。
まぁイチローのいるマリナーズに入ることが出来たのに、すぐにイチローはヤンキースに行ってしまう悲劇が起こるのだが。。。
そんな野球の実力はもちろんのこと、そのキャラクターで日本ではもちろんのこと、メジャーリーグでも面白選手として一世を風靡した。
メジャーリーグだとどちらかと言えば面白選手であった。日本人選手でメジャーリーグの遊撃手として初の守備指標プラスなので、間違いなく適用はしていて面白だけではないことも示した。
面白エピソードはいくつもあるが、定番としてはインタビューで英語が分からないので、よく分からない英語を適当に面白おかしく話し、踊りながら受け答えをする。
どこでもストレッチしたり、ベンチで踊っていたり、チームメートとじゃれ合ったり。
試合に出ている時も、ランナーに出て盗塁の素振りでその場で、本気走り風に足踏みしたり。
文字だけにするとちょっとヤバい人だな。リアルタイムに見ていた時は、イカレてると少しは思っていたけど、改めて文字にするとちょっとどころでなく、だいぶイカれてる。
レギュラーとサブの中間であったので、試合には出たり出なかったりにも関わらずとても人気者であった。
チームメート、監督コーチ、ファンにも好かれすぎて解雇されたら、チームオーナーに猛抗議が起こる。
それくらい愛されていたし、野球選手としての実力もあったし、人柄も認められていた。
そんな傍からみたら完璧超人、羨ましい限りの境遇。
WBC日本代表で2度の世界一に貢献、メジャーリーグで通用するだけの高い野球技術。
メジャーリーグでイチローと同じチームメートになるという夢を達成するために努力し続ける忍耐力、発信力、交渉力。
誰からも好かれるコミュニケーション能力と信頼を得られる人柄。
もう、非の打ち所が無い。
そんな一般ピーポーが羨やむ境遇のムネリンさんが自律神経の病気になってしまった。
要はメンタルがやられているとなってしまう病気。
ストレスとか環境変化とか。
つまるところメンタル。
メンタルお化けの人でもなる。
人気者でもなる。
ちょっとやべぇ人でもなる。
そう。それがメンタルの病。
なのでメンタルをやられるのはどんな人にでも起こりうること。
では、メンタルお化けの人がメンタルやられてどう対処したのか。
「治そうとしないことだよ」って話したことは覚えてる。治らないから悪いんじゃなくて、それでいい。それも自分。そういう自分の一面を見られる。繰り返しになるけど、置いておくっていう表現かな。そこに置いておけばいい。
(中略)
みんなの気持ち、全部は分からない。これからどうなるか分からない不安もあると思う。でも、「好き」をやめる必要はない。今の状況ではできなくても、どこかでやれる。きっとどこでも、いつでも、できるよ。
そして、今までできたことができない間、何ができるかも考えなきゃいけない。どうやったら人助けになるのか、自分も喜ぶのか。それを見つめ直す時間でもあると思う。
スゴいね。分かりやすいし、素直に「うん」と言えそうな回答。
最近の流行りの言葉のSDGs的な感じがするのもスゴいね。
誰も置き去りにせず、皆でより良い社会に成長していこう。
そのためには、現状を良い悪いでは無く理解し、どうすれば発展していけるか。
差別や嫌悪は他人にするだけではなく、理想の自分と今の自分にしてしまうこともあるって感じかな。
理想と現実のギャップに苦しんだ時に自分自身で自分のことを差別や嫌悪してしまうこともある。
そして、上手くいかない時には、時代や環境、他の人のせいにしがち。
その気持ちは分かるけど、そんな時こそ、世のため自分のために、些細なことでいいので出来ることをしようということ。
大事なのは、他人のためでなく自分が楽しめるようなことをして、結果的に人の役に立てれば良いよねという考えであること。
めっちゃSDGsっぽい考えだなー
目指すべきより良い社会と、健全な人間の気持ちの持ちようは似ているのかもしれない。
理想も現実も全部受け入れて、冷静に判断し否定せず、前に進むために個性や特性を活かすにはどうすれば良いのか。
デメリットや欠点なんか世の中には無く、特徴や特性でしかないので、批判や非難、絶望しなくてよい。
要はみんな違ってみんな良い。
世の中色々あるけど、完璧なんて無いから、諦めも大事。
自分が出来ないことは人に頼るし、自分が出来ることは人のためにもしてみる。
何だかとてつもなく大きな話になってしまったが、ムネリンさんの器の大きさがそうさせたということで。
ムネリンさんから学んだことは、メンタルが弱った時こそ、自分を客観的に見て無理しないということ。
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