この記事の巨人元木ヘッドコーチの考え方が素敵だった。
サラリーマンでもこの視点って大事だよなーと思うことが書いてあり、完璧な中間管理職の仕事の仕方を実行している。
ざっくりと3つのことを実行している。
1.ボスからの目標を正確に捉える。
→リーグ優勝、日本シリーズ優勝。
2.ボスからの大きな目標に対して達成するための噛み砕いた戦略を部下に伝える。
→目の前の試合、次の試合でどう勝つのか。
3.個人能力の伸ばし方
→褒め方、部下への謝り方、部下への気付きのきっかけ作り。
与えられた仕事の捉え方が、大きな目的を持ち、細かい目的を考え、それを実行している。
スーパー中間管理職である。
現役時代は曲者と言われてはいたものの、レギュラー選手にはなれず。
野球センスは抜群で、あのオレ流落合を筆頭に多くの一流選手から才能は認められていた。
しかし、練習をする才能は無かったらしく非凡な才能、平凡な成績で引退してしまった。
つまり選手としては一流とまではなれなかった。人気はあったけど。
引退後はタレント活動、ラーメン屋経営と野球関係の活動は表だってはしていなかった。
この野球関係以外の仕事をしたのが、今のスーパー中間管理職の視点に繋がったのかもしれない。何事も経験が大事。
直近で少年野球全日本の監督をして野球関係の仕事を表立ってし始めていた。
そして2019年シーズンの巨人内野守備兼打撃コーチに就任。
そしてリーグ優勝への貢献という結果を出した。
全体を見て、行動し、結果を出した実績を買われ、たった1年後の2020年シーズンはヘッドコーチへ大昇格。
タレント採用。ネタ採用みたいなことを言われていたが、コーチとしての実力を遺憾なく発揮。
縦割りではなく、組織を越え、自分の仕事の範疇を越え行動する。
全てはリーグ優勝するために。日本シリーズで優勝するために。
そして、選手の成長・良い年棒獲得のために2020年シーズンはヘッドコーチという重責で活躍する模様。
特にすごいなぁと思ったのは、ここらへん。。。
相手が年上コーチだろうが、自分の管轄外だろうがちゅうちょなく切り込んだ。「投球の技術は教えられない。でも、自分で気づいたことは必ず言った」。時には投手を「お前、もっとサイン見ろよ」と一喝し「お前は10球でいいからバント練習しろ。自分が送って点が入れば得するのは自分なんだから」とも…。もちろん、投手部門を預かる宮本コーチには報告を入れたが、チームを改善するため進言する枠はどんどん広がった。
良いと思ったことを確実に実行する力
組織の目標に向かって行動するのであれば、自分が良いと思ったことは、自分の範疇とか関係無く実行する。
もちろん勝手には実行せず、管轄の管理職の了解は得る。
サラリーマンでいう根回しってやつも完璧である。
自分の行動を人に認めさせてから実行するというのがすごいポイント。
自分で良いと思ったことを勝手にするのは、独りよがりになるかもしれないので、根回しをして行動をしているのが、とてもすごい。
個の力の尊重
組織を動かす原動力は、一個人の頑張りにかかっていることを教えてくれている。
サラリーマンも一緒だが、会社のために頑張っているという人が多いが、実はその頑張りは自分のためになる。ということを意識して働いている人は少ない。
頑張れば給料が上がるとか、転職で有利になるとか。
その会社でしか得られないスキルってのはある。
スキルは頑張らないと身につかないし、スキルだと意識しないと上司にも転職先の面接官にもアピールができない。
「何のためにしているのか」で「自分のためになるから」と言えるのがすごい。
会社のために頑張るとか人のために頑張るのはつらい。
自分のためだから頑張るという意識を持たせるのはすごく重要。
まぁ自分のために働いているというのを理解させるのが難しいところではあるが。。。
別角度でのアプローチと考えのきっかけ作り
頑張りの方向性は、ひとつではなく、投手なら投球技術に意識が行きがちだが、バントというちょっと違う考え方のアプローチ方法を提示している。
この別のアプローチ方法はセンスの問題なので、やはり元木ヘッドコーチはセンスの塊だと思う。
発想の転換はセンスなので、こんな上司がいると嬉しい。
まとめ
完璧すぎる中間管理職の元木ヘッドコーチであった。
こんだけ仕事が出来て、選手を盛り上げるモチベーターでもあるんだからすげぇな。
そしてこの人事をした原監督の人を見る力も同様にすごいと思う。
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