頑張っていれば報われるという幻想。中卒労働者から始める高校生活 7巻

努力することが大事。

努力は必ず報われる。

小さい時にそう教えられてきた。

本当にそうだろうか。

普段の生活でよく聞く言葉。

「私頑張ってます。」

学校、会社、家庭で起こる悲劇。

「頑張っても報われない」

「中卒労働者から始める高校生活 7巻」は、そんな頑張ってるけど報われないが切実に描かれている。

このマンガ人間心理がとても面白い。

恋愛マンガなんだろうけど、人の心理を描くのがとても上手いなーと思う。

で問題のシーンはこちら。

思春期の学生あるあるで、とりあえず可愛い女の子に告白されたし男も満更さざゃないので付き合ってみました。

そして、女が誠心誠意尽くし、男は心が離れていく。

よくあるそんなお話。

と、ここでよくある話で終わるとつまらんので深掘りしてみる。

恋愛に限らず、

「自分頑張ってます。けど報われません。」とか言う奴は努力が誰の為なのか根本的に間違っている。

言い方は残酷だが、頑張ってやってると言うが勝手に頑張っているだけな事が多い。

相手の望まないことをして、なぜ相手が褒めてくれないのか、相手がおかしいと本気で言ってくるから怖い。

人は往々にして誰かに褒めて欲しい、認めて欲しいと思い行動する。

いわゆる承認欲求というやつ。

承認欲求でする行動は、勝手にしている行動でしかない。

大きな声で端的に言おう。

「頑張っているのは、お前の勝手である」

誰かが望んだ場合にしろ、望んでいないにしろ、自分の行動を決めているのは自分自身である。

行動の過程を自分で選択したにも関わらず、結果だけを相手に求めるというのはおかしい。

けど現実社会だとそんな人が多いのも事実。

感情で動くタイプと人に流されるタイプはこんな人が多い。

こんな事を言うと、自己責任論者だと言われる世の中だ。

しかし結局のところ、人間社会も動物社会と同じく、弱肉強食な世界である。

人間だと食うか食われるかにはならないが、「富、名声、自分の欲求」を得るか得られないかは自分の選択でしかない。

当然ながら運も大きな要因のひとつであるし、自分の努力も要因のひとつである。

弱肉強食の動物社会と人間社会の大きな違いは、失敗が生命を左右することが少ないことである。

失敗=死

であれば失敗を恐れる必要はない。

むしろ失敗から学び次に活かせるはずである。

努力が報われるかは分からないが、努力しないと報われない。

努力は報われずとも、努力は経験となり役立つ時は必ずくる。

努力は他人のためではない、自分のためである。

という訳で傷心を負った少女が。いつか素敵な男性と出会い心満たされる日が来ることを祈ります。

てか、この7巻主人公出てないな。

 

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