「生きる力とは、成功を続ける力ではなく、失敗や困難を乗り越える力だと考えます」by松井秀喜
解説不要だとは思うが、松井秀喜とは読売巨人軍の大砲。そして数多くの打撃タイトルを取り、日本屈指のスラッガーとして名を馳せた男。
そのスケールは日本ではおさまりきらずベースボールの本場へ活躍の場を移す。
しかもベースボールチームとしての頂点といっても過言ではない、名門ニューヨーク・ヤンキースに入団。
まさに順風満帆。スター街道をひた走る。
ヤンキースでも順調に成績を重ね、3年連続100打点、日本人初のメジャーでの30本塁打とさすがのひと言。
だが順調すぎる毎日に突然悲劇が襲う。
難しいフライを取ろうと果敢にダイビングキャッチを試みるが、左手のグローブがグランドに引っかかり、左手首に全体重が。。。
その結果左手首らぐにゃりと曲がった。
普段試合中では感情を表に出さない男が苦悶の表情を浮かべる。
左手首骨折。全治4ヶ月。好調なシーズンに訪れた悲劇。そしてプロ選手になって初めての長期離脱。
そんなプロ生活初の怪我での離脱という不安一杯の中で考えたのが「生きること」というある種哲学的なこと。
人間誰しもが苦しみや辛さを味わいながら生きている。その苦痛こそが生きている証だということ。
一度もミスしない、成功しかしていない人間などいない。
才能だけで一時の成功は叶うかもしれないが、継続した成功を手に入れるためには、間違いなく失敗や困難を乗り越える力が必要なはずである。
失敗を乗り越える力がどんな才能よりも技術よりも大事。
エヴァンゲリオンの碇シンジの名セリフ「逃げちゃダメだ」ってこと。
そういえばエヴァンゲリオンも「人が人であるために」みたいなメッセージ性のあるアニメだったような。。。
松井さん。。。もしかしてリハビリ期間中にエヴァンゲリオン見たんじゃなかろうか。
話は戻して、苦しみや困難から逃げ出さないってことは、泥臭く生きるってことなんだと思う。
人は自分の理想通りキレイな生き方をしたいけど、実際はそんなキレイに生きれるわけじゃない。
成功者は傍から見ると華やかに見えるけれども、見えないところで泥水をすすっていることもあるのだろう。
人生を強く生きるための秘訣は、才能でも努力して得た技術でもなく、失敗や困難から逃げ出さないことである。
最近のコメント