Sierの営業って大変なのか考えてみた。不満と楽しみ半々くらいかな。

営業職はツライのか。

article.yahoo.co.jp
営業職はツライ?20代男性「押し売りのような形で売るため、大量の問い合わせが入る」
https://article.yahoo.co.jp/detail/8d133972e74904f94f05b3f615d6b072af804a6c
営業職といえば、ノルマを課されることで苦労しそう、とイメージする人もいるだろう。企業口コミサイト「キャリコネ」には、「外に出ていることが多いため、常に売り上げのことを考えていました。休みの日でも常に数字が頭をよぎり、本当に辛かったですね。

この記事を見てSierの営業を考えてみた。

確かに営業職はツラい。どの業界も似たようなもんだと思う。

何がツラいって目標とかノルマとかいう会社から勝手に設定された実態に合わないものを押し付けられる。

そして達成すると翌年はさらに高いものになる。マジで理不尽。

毎年右肩上がりが当然らしい。市場に合わせて柔軟なノルマなんてない。

しかもノルマを達成しても報酬が変わることはあまりない。変わるとしても微々たるもの。酷い。

それなりに大きな会社で残業代がちゃんと出る会社だと無能な働き者の方が、ノルマを達成するよりも残業代で稼げたりする矛盾。

成果を求める割に、成果を出しても金銭的な評価を得られない日本企業の闇。

そんな矛盾する金銭的評価を乗り越えなくてはならない。

では日々の活動はどうだろうか。

まずは客を探さなくてはならない。

これも面倒極まりない。

昨今の世の中は、情報で溢れている。

ネットで探せばかなりの情報が出てくる。

そのため、情報を欲している人間は少ない。

ネットに勝てる有効な情報を渡せる営業はひと握りの人間である。

しっかり客を分析し、ニーズ、シーズを満たし営業に会ってみたいと思わせるだけの価値を提供しなくてはならない。

その頑張りのかいがあって、客に会えたとしても案件化しないこともある。

そして案件化したとしても、客からの要望に応えなくてはならない。

これもまた大変である。客とはワガママなことも多い。客を満足させてあげなくてはお金を十分に払ってくれないし、継続した付き合いにはならない。

とにかく客のために働かなくてはならない。しかし、客のために働くと自分の会社から「あれは無理、それは嫌だ。」とこれまたワガママを言ってきやがる。

エンジニアというのは、様々いるが企業で働くエンジニアなんてものは、所詮職業エンジニアでしかない。

エンジニアリングが好きで働く物好きなエンジニアは1~2割といったところか。

職業エンジニアは、基本的に働きたくないので、無理やりやれない理由をつけて、案件を断ろうとする。

その断ろうと頑張る力を案件に注げば、すぐ出来る話であろう。

なぜ2時間程度の設定変更に、1時間も打ち合わせをし、30分も工数見積積算し、1時間も社内レビューをし、丸1日検証作業をしたがるのか。

職業エンジニアの時間感覚は理解が出来ない。

そんな職業エンジニアとの戦いに勝利すると、客先購買や経理との戦いである。

なぜこんなに価格が高いのか。安くしろと言ってくる。

作業内容も分からないくせに口を出してくるんじゃねえ。。。

購買や経理との値引き交渉程、無意味なものは無いと思う。

値引き交渉をするのが仕事だと思っているらしいが、生産性を考えるなら金額規模が大きい時だけとか効率的にして欲しい。

そんなあまりにもアホらしいことをたくさんこなしてやっと終わる。

それがSierの営業。

これまでが愚痴。

楽しみがないかと言われれば、そんなことは無い。

人それぞれではあるが、最新の技術や新し物好きにはとても良い。

ITのメーカーから最新の技術情報が逐一提供されるし、メーカーに業界最新動向聞いたら立派な資料をくれる。

業界最新動向を無料でいち早くゲット出来るのはとても楽しい。

今の世の中ITを使っていない業種業態なんて無いのだから、顧客は無限大である。

どんな企業でもターゲットになり得るので、仲良くなればどんな業種業態とも関わることができる。

現に私は官公庁、地方自治体、教育委員会のような公的機関から始まり。金融、製造、流通、エンタメ、情報通信・水道・ガス・電気の社会インフラまで幅広く関わってきた。

色々な業種業態と関わると、「へー。社会ってそんな仕組みなんだ。」「色々な考え方あるなー」と学べることがありとても楽しい。

本やネットの情報ではなく、生の現場の声はリアル感があって楽しい。

知識欲がある人には、絶対オススメできる職業である。

職業エンジニアは楽しさの欠片もない人が多いが、ガチモンのエンジニアは面白い。

発想がITでこんな事出来るぜ!!とぶっ飛んだ提案を考えたり、世の中を便利にする夢のような仕組みを考え語ってくれる。

まぁ夢のような仕組みは実現しないことも多いけれど、話は面白いよね。

日常的に面白いことは、最新のガジェットを惜しみなく買ってオススメしてくれる。

最近は一般家庭にもだいぶ馴染んでいるAIスピーカーのように目新しいガジェットを発売日に買って色々検証したりして使用感を教えてくれたりする。

このガチモンエンジニアたちの、面白そうなものにかける熱意はスゴい。

根がマニアなのでIT以外にも食べ物にめちゃくちゃこだわってたり、旅行にこだわってたり、趣味の情報データベースを作っている。

つまりガチモンのエンジニアは面白い。

あと愚痴ったけど、他の業種業態よりも金銭的には恵まれているような気はする。

何だかんだ30歳くらいで500~600万くらいの給料を安定して貰えるのは助かる。

しかもテレワークやフレックスタイム制のような働きやすい環境は与えてくれる。

抽象度の高い職業なので、自分のスキルがあれば転職は引く手数多である。

自分で客先の課題を考え、IT機器、ITサービス、たまにはIT以外も組み合わせ、課題を解決できる提案ができれば、自然とファンが出来る。

そのファンは協力会社のSierだったり、客先だったり、コンペで打ちのめした競合他社だったり。

とにかく待遇面は良いよなと。

そう考えると悪くないよなーと思う今日この頃である。

https://easy-seikatsu.com/shigoto/sier-hataraku

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