「続ける」は技術。「続けられない」に気合と根性は必要ない。

皆さん、続けるのは得意ですか?

このページに辿り着いている方はNOだと思います。

私も続けるのが苦手な人間でした。

部活を辞め、バイトもいくつも辞め、彼女とは1年以上付き合ったことが無い。

そんな続ける、継続するのが苦手な人間です。

「あれもしたい、これもしたい」と思ったらすぐに始めてみるのですが3日坊主。。。

3日どころか初日で撃沈ってこともありますね。。。

「あれもしたい、これもしたい」そして続けたいけど「モチベーションがー」「疲れているからー」と続けられません。

そして続かない自分にイライラ。自分が思ったように物事が進まず自暴自棄。

そんな時にふと昔ばあちゃんに言われた一言を思い出しました。

「続けるのは才能ではなく、コツだけだよ」

小学生の私はトランプで遊びたくて、「ばあちゃん。意味わからんからトランプしよ」と金言をがっつりとスルーしていました。

大人になり続けられずに困っていて昔の記憶が蘇ったのです。

ばあちゃんの「続けるのは才能ではなく、コツだけだよ」という金言を考えてみると、続けるってコツ=技術なんじゃないかと思いつきました。

そして続ける技術について書かれた書籍があると思いたち探してみました。

はい、ありました。

ズバリ『新版「続ける」技術』です。

 

これを読めばやりたいと思ったことを続けられて達成感を味わうことができます。

この本を読んでから、私自身は確実に続けられることが増えています。

「継続は力なり」という言葉が示すとおり、健康も、鍛え上げられた筋肉質な肉体も、ビジネスの成果も、商品の開発・もの作りも、貯金も、すべてはひとつひとつの小さな行動、小さな一歩の積み重ねであり、継続のたまものです。世の中のほとんどの成果は、「継続」の先にしかありません。

この本の冒頭に上記のように「世の中殆どが継続で出来ている」と書いてありますが、まさにそうだなと思いました。

私がこの本を読もうとした理由

この本を読もうとしたきっかけは、ブログの記事を書き続けられないと悩んでいる時でした。

上述の通り、続ける技術を求めてネット上で彷徨い、そして見つけたのが「続ける技術」です。

 

この本は買って大満足でした。人生でもベスト3に入ると思うほどいい本でした。

この本を読んでからブログしかり、仕事の業務しかり家事育児しかり、読む前よりも格段に続けやすくなりました。

どんな人向けの本

続けられない方ならどなたにでも向いている本です。

ビジネスパーソンも主婦も学生も続けていることに悩んでいる方は誰にでも読んでほしい本です。

そしてダイエット、仕事、貯金、早起き、英語学習、片付け、日記等どんな続けられないことも対象です。

行動科学とは

この本は行動科学という理論・学問をベースとして書かれています。

行動科学とは気合や根性、魔法や暗示ではなく、「いつでも、誰でも、どこでも同じ成果を生むことができる」行動マネジメントです。

再現実験性ができるので科学という名称が使われています。

そしてこの本では行動科学は学ぶことが目的ではなく、「行動すること」こそ成果を生むという結論で終わっています。

つまり行動科学とは成果を生むためのアプローチ。成功まで導くアプローチ方法ということです。

この本を読み終えるときには「行動すること」のハードルが下がり、継続することができるようになっています。

著者について

アメリカでは数多くの企業や教育機関で活用されている行動科学を日本で広げようとしている方です。

日本の行動科学の第一人者であり、日本人にあわせた行動マネジメントとして展開している。

日本人による、日本人のための行動科学を展開しており、日本人気質に合わせた理論展開です。

主な著書に累計部数40万部のベストセラーとなった『教える技術』があり、やはり行動に焦点を当てた内容となっております。

つまり行動分析、行動することのスペシャリストです。

継続は技術である

物事が続けられない!!

自分は意思が弱いから続けられない。続けられない性格だと諦めていませんか。

続けることに意思は関係ありません。

ダイエット、ブログ、貯金、早起き、英語学習、片付け、日記。

続けられない理由はたった2つです。

1.やり方が分からない。
2.やり方はわかるが、継続の仕方を分からない。

やり方が分からないことは、あまりないはずです。

今はダイエット、英会話の仕方等何でもインターネット上に、そしてハウツー本が溢れるほどあります。

つまりやり方は分かるけど、継続の仕方を知らないだけです。

続けられない人の殆どが、継続の仕方を知らないだけです。

行動に焦点を当てる

継続の仕方とは「行動」に焦点を当てる。

ただそれだけです。

行動に焦点を当てないので続かないのです。

行動に焦点をあてることで、頑張るとか、モチベーション、集中とか抽象的なあやふやなものに左右されなくなります。

つまり食べる、歩く、話すのような具体的な行動をするだけです。

ママが子供に「ちゃんと食べて」と言うことはないでしょうか?

この言い方では子供はうまく行動できません。

「こぼさず食べて」

「早く食べて」

「全部食べて」

このように具体的にどのように行動するかを伝えることで、うまく行動できます。

少し話はそれますが行動に焦点を当てると億劫なこともスムーズに進みます。

会社でお客様に謝罪するような事を伝えるのが先延ばしになってしまうことはないでしょうか。

これは「こんなこと言ったら怒られるかも」と「結果」に焦点を当ててしまうため、行動を出来ていないのです。

「お客様に伝える」という行動のみに焦点を当てればすぐに行動できます。

ただ伝えるという行動をするだけなのです。

話を続けられない行動について戻します。

具体的行動まで分かっているよ!!

分かっているけど続けられないんだよ!!という方安心して下さい。

まだあります。

続けられない行動のパターンは2つだけ

この本書では行動を下記のように分析します。

なぜ続かないかを、行動を分析することで明らかにし、続けるための具体的なプログラムを組み、自分の行動を変えていく。「行動しやすくする」 あるいは、「行動しづらくする」

この本の核心です。

このフレーズだけで買った価値があったなーと思います。

続けられない行動を分析するとたった2つのパターンしかありません。

1.英会話、筋トレといった「不足行動を増やす」パターン。

2.禁煙、ダイエット中の間食といった「過剰行動を減らす」パターンです。

言葉のチョイスが秀逸でとてもわかり易いです。

そして続かないことも2つのパターンだけでシンプルで単純明快です。

「不足行動を増やす。」

「過剰行動を減らす」

この2つのパターンに自分の行動を当てはめて対処方法を学んでいけば、あなたは続けられる人間になります。

補足ですが。。。

不足行動は現在していないけど、したらいいなぁーと思っていること。ポジティブなことです。

時間、回数が目標に届いていないのはすべて不足行動です。

不足行動が続けにくいのは、効果や成果がすぐに確認できない。やっていて意味あるのか、やらなくてもいいんじゃないのか。と不安になったり、言い訳を見つけてやめてしまうからです。

「やろう」と決意した初日は出来ていたことが三日目には出来なくなってしまう。
つまり、行動ができないのではなく続けることが出来ていないだけです。

不足行動は誘惑に負けやすいです
人は今の状態が心地いいので、現状維持をしようとします。

変化にはとても力を使うので現状に不満があろうと現状維持をしたがります。心理学用語では現状維持バイアスと言います。

この現状維持バイアスのため、人は続けられない理由や言い訳を探すのです。

また、不足行動は誘惑に負けやすいです。

なぜなら不足行動は効果や結果が出るまでに時間がかかります。

一方誘惑は「すぐに結果や効果が得られる」のです。
甘いものを食べると美味しい。マンガは面白い。

つまり誘惑を取り除かなくてはなりません。

逆に過剰行動を減らしたい場合は、過剰行動そのものが誘惑です。

ダイエット中のケーキは最高に美味しいですし、勉強よりも漫画の方が断然面白いです。

本書では

「不足行動で誘惑に負けない方法。」

「過剰行動そのものの誘惑に負けない方法」

この2つが学べます。

さっそく試してみました。

私がどうしても「続けたい」と思っていたことは3つでした。

3つとも今では出来ています。

1.ブログを続けられない

2.仕事で経費精算を溜めずに処理したい

3.早起きを習慣化したい

ブログを続けられない

このブログを続けられないは不足行動です。

まずは行動を分析しました。

行動科学ではどんな行動にも意味があり、行動同士に因果関係があります。
「○○だから〜○○する〜○○なる。」ということです。

まずはブログを書く理由を分析します。

そもそもブログを書きたいのか、書かなくてはならないのか、別の手段が無いのかを考えます。

「収入を増やしたいから、ブログを書く。収入が増える。」

つまりブログを書く理由は、収入を増やしたいからです。

サラリーマンとしての安定収入、資産運用等をしており、そんなに急いで収入を増やさなくていいことが分析から分かりました。

かなり長期的に考えていい。

では私のブログ更新が続かないのはこんな行動パターンを考えてみます。

「書くのに時間がかかるから、書くが億劫になる。書かなくなる。」

つまり書かない根源的な理由は、

「書くのに時間がかかるから」

このことが私のブログの更新を続けられない状態にしているのでした。

という訳で私は書くコツを調べることにしました。

書くコツで私に足りなかったのはこの2つでした。

「メモをたくさんこまめに取る」

「まずは、文体を気にせずとにかく思ったことや感じたこと、書きたいと思ったことを書く。」

この2つのコツを知るまでは下記のような考え方でした。

「書きたいことは頭の中。ブログ記事は一気に書こうと思っていた。」

「完璧に書く」

この2つの考え方を辞めました。

「こまめに文体や体裁を気にせずメモをとる。」

「書く記事は完璧を求めない。」

まずはこのことを意識しました。

そして長期的にブログを更新していくことが重要なので、毎日更新のようなことは不要ということに辿り着きました。

しかし、毎日ブログのネタになりそうなメモはとることにしました。

私の場合は5年後、10年後まで長期的にブログを続けることに意味があります。

その長期的にブログを続けるためのネタは着実に溜まっています。

現在も記事の更新は少ないですが、ネタとしての文章は何万文字も溜まっています。

仕事の経費精算を溜めずに処理したい

私はサラリーマンをしていて、出張や交際費等の経費精算が1番面倒な業務だと思います。

自分でお金を立て替えて、精算しないと損をする。

それなのに、システムの動きが遅かったり、記載する内容が面倒だったり。

そんな非生産的な業務にも関わらず、面倒な処理なので、精算する領収書が2ヶ月も3ヶ月も溜まってしまう。しかし、しないと大損害。

溜まると精算処理をするのに1時間以上かかったり「こんな無駄な処理に1時間も取られるなんて…」とイライラしてしまっていました。

何とかこのイライラから解放されたいと考えていました。

この行動を分析すると「経費精算をすぐに行っていない」という不足行動に分類されます。

つまり、こまめに精算処理すればイライラしないはずです。

領収書を溜めるので、精算処理する時に長時間になり、処理する時に気合いが必要となり、処理をするのが辛く面倒になるのです。

なぜこまめに経費精算出来ないのか、自分自身を分析しました。

私は効率主義でなるべく同じような作業はまとめてしたいと考えます。

経費精算であれば、システムへの入力はまとめた方が効率的と考えます。

しかし、面倒なことに立ち向かうのは、こまめにするしかありません。

「まとめてすること=効率的」だと思っていましたが、自分自身が面倒だと思うことや苦手なことはこまめにすることこそが効率的でした。

このことに気がついてからは、経費精算はなるべく経費を使った翌日の朝に会社メールアプリを立ち上げる前に処理することにしました。

メールアプリを立ち上げる前にする理由は、経費精算は優先順位が低いので急ぎで対応するべき内容のメールを見るとそちらを優先してしまうからです。

こまめにする、優先順位をコントロールすることで経費精算を溜めずに行うことができるようになりました。

朝起きれない。早起きできない。

私は朝起きれない。早起きできない人間でした。

時間ギリギリまで寝ることは通常運転。ギリギリの時間を過ぎても寝ていることも…

学生時代は、遅刻が普通で小中高と遅刻による個別の特別家庭訪問されるほどでした。

そんな朝起きれない、親も諦める朝起きれなかった私は社会人になってもたまに遅刻していました。

何か楽しいイベントがある日や大事な日はちゃんと起きれるので、病気では無く起きたくないという気持ちだけのようです。

つまり「朝起きる」という行動が出来ない出来ないのが問題です。

朝起きれない行動を分析します。この行動は、「寝るという行動が多い」という過剰行動に分類されます。

まずは寝るという行動を減らしたい理由を分析しました。

「結婚して家庭を持ち、自分の時間が少ない。」

そのため自分の時間を捻出し、家族に邪魔をされずにブログ記事作成や読書をしたいことが分かりました。

自分の時間を捻出するために寝るのを減らすことから始めました。

早起きは1度忘れて、寝る時間を減らすことから始めました。

具体的には電車でも寝ていました。

そのため電車で寝るのを止めました。そして、電車の中でスマホでの読書やブログ記事作成をすることにしました。

寝るのを止めて少しでも有意義な時間に変えて行った訳です。
早起きをせずとも、自分の時間を確保出来ました。自分のしたかった事を通勤時間に誰にも邪魔されずに出来るようになりました。

ここからは早起きをするのも簡単です。

通勤時間を自分の時間にあて、「寝る」という過剰行動を少しコントロール出来るようになって心に余裕できています。

そのため早起きは子供との時間にしようと思えるようになりました。人は自分のためよりも人のための方が頑張れます。

早起きは子供とのトイレトレーニングで実現しました。

子供とのトイレトレーニングのため、30分早起きするようにしました。

ただトイレトレーニングだけをすると、成果が見えずサボってしまいます。そのためトイレに行ったという行動を見える化しました。

トイレに行ったら子供に壁にシールを貼ってもらいます。

このシールによってトイレトレーニングをしたことが見える化されました。

シール貼りのメリットは3つです。

1.トイレトレーニングしたことがわかる。=早起きしたことがわかる。

2.ママにもトイレトレーニングをしたのか確認してもらう。=他人からの監視。

3.子供が自発的にトイレトレーニングをしたがる動機づけ。=子供も行きたがるので強制的に起きなくてはならない環境作り。

このようにパパもママも子供もみんなが習慣化することで子供のトイレトレーニング及び私の早起き習慣をする環境を整えました。

自分1人が頑張るのではなく、皆で頑張るようにしました。

トイレトレーニングをパパがすることでママの機嫌もよくなります。このように好循環が生まれ、私は最低限の早起き習慣を手に入れました。

読んだ感想

この本は、とても読みやすいと感じました。

説教くさいことや難しい専門用語は出てきません。

そして「これ、絶対無理」のようなことは書かれていないので、自分でも「これ試してみよう」と思えることが書いてあります。

また、具体例をいくつも書いてありますので、すぐに試しやすいです。

私はこの本のおかげで、上述以外にもいくつも続けられることが実現しています。

今後も続けられることが増えていくと確信しています。

あなたも「続ける力」を手に入れましょう

続けられなくて困っている人は、ぜひ読んでもらいたい本です。

この本を読んで私は実際に続けられるようになりました。

この本のすごさ、行動科学のすごさを体験してもらいです。

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