仕事が早いのにミスしない人は何をしているか。書評・レビュー

働きかた改革で残業減らせという命令がどこの会社にも出ているのではないでしょうか。

36協定が変わってより残業管理が厳しくなっています。

残業申請がより厳しくめんどくさくなっていますよね。

しかし会社から求められる成果は変わらない。というより何故か増えている。そんな人が大半ではないでしょうか。

また、日本では人口が人減り慢性的な人的リソース不足です。

それにも関わらず働く時間が減るというダブルパンチ。
そんな環境下では効率的な仕事が求められます。

効率的な働き方って何でしょうか?

できるビジネスパーソンの方はピンとくると思いますが、仕事の無駄ってたくさんありますよね。

社内、社外関わらず小さなミスで大幅な手戻りで時間を無駄につかうことが、何よりも無駄なことです。

そんなミスを無くすためのヒントになるのがこの本です。

以後気をつけますでミスは減らない

「以後気をつけます。」
「徹底します。」
と言っているだけではミスを減らすことはできません。

根本的にミスをしないためには、ミスと向き合わなければなりません。

それはミスをした時の振り返り、何故ミスをするのかの原因の探り方。

この本ではミスの減らし方について学べます。

作者は失敗研究のスペシャリスト

著者はスタンフォード大の工学博士で工学と情報工学を専門としてます。また失敗学会副会長です。

工学、情報工学という効率化、便利を研究する権威であり、失敗学会というミスを研究する権威でもあります。

いわば効率と失敗を研究し続けているスペシャリストです。

本書では、工学・失敗学で得た知識・経験をもとに、誰もが自分の仕事を効率化し、ミスを撲滅する具体的な方法を提案。誰でもすぐに実行できる簡単なワザで、確実に結果が出せる。

という思想のもと書き上げられた本です。

小さな失敗に目を向けよう

失敗学会の副会長というミスのスペシャリストの目線で主にビジネスパーソン向けに書かれています。

失敗はしない方がいい。それは当然。
しかし、人は失敗する生き物。

いかに失敗をしないか、先人の知恵から学ぶことがピジネスパーソンの基礎スキル形成には必要です。

小さな失敗が大きな失敗を誘発する。

まずは小さな失敗をしっかり認識し、向き合い対処することで、良い仕事ができるようになります。

ミスをしないためには

いかにミスをしないかということがキーワードで書かれています。

ミスをしないからスピードがあがるという考え方がベースで書かれています。

ちょっとしたテクニック、ツール利用法、マインドに幅広く触れています。

少し書かれていることを抜粋します。

マインド

人はミスを絶対にする。いかにミスを減らすか。
やることは最小限にすることで相対的にミスが減らせる。
ミスした原因を分析し、次回はミスしないようにする。

失敗やミスは、二つに分けられる。

「知っていたのに起きた失敗」

「知らなくて起きた失敗」

この2つのどちらなのかを理解して分析することで的確な分析ができる。

テクニック

たいしたことないことこそリスト化する。

大したことないことこそTODOリストにして、やる必要があるのかないのか整理する。

「漠然としなきゃうけないなー」は頭の無駄使い。

ハッキリとやるやらないを決めて、余計なやらなくていいことを頭の中から出してしまう。

やることを減らすことで、気を取られる事柄を減らす。

ツール

チェックリストの正しい使い方。

どちらが分かりやすいですか?

Aのチェックリスト
・水槽の温度測る

Bのチェックリスト
・水槽Aの温度が60度より低くない
・水槽Bの温度は80度を超えていない

Bのチェックリストではないでしょうか。

対象は何か、具体的数値を入れることで、知らない人でも出来るようにする。
そうすることで、確認漏れを防ぐことができます。

つまり言い方は悪いですが、頭を使わくても馬鹿でもできるというのが正しいチェックリストです。

ダブルチェックの仕方等が書いてあります。
ネット上のレビューでもダブルチェックの話が高評価ポイントです。

読んでタメになったポイント

この本を読んで1番タメになったことは「物事の最小単位がわかると核心がつかめる。」というものです。

このマインドを持って仕事や家事育児をするようにしています。

このマインドによって、絶対にしなくてはならないことがわかるので優先順位付けが上手くなります。

目の前のぼんやりとしたやらなくてはならない事ではなく、本質的にやらなくてはならないことを見ることができます。

そうすることで効率的な行動ができ、結果的にミスも減らせすことができます。

読んだ感想

総評としては、仕事ができる人ってこんな人だなー
これに書いていることが全部出来れば、仕事がすごくできるようになるなー
と思える内容です。

タイトルに惹かれて読みましたが私がタイトルを付けるなら
「仕事ができる先輩の秘密」って内容です。

まとめ

新入社員に読んで欲しい本です。

ある程度仕事ができる人には物足りないかもしれません。

しかし、自分の中でモヤッと「もう少し仕事が上手くできたら…」と思っていることが明確に書かれているポイントがあります。

間違いなく仕事の、効率化に対するヒントは書いてあります。

メールの仕方等はちょっと一昔前の内容です。
最近だとチャットツールを使うことも多いですよね。

メールの仕方というよりコミュニケーションのとり方やコミュニケーションツールの使い方と置き換えて読んだ方がいいです。

本のページ数を稼ぐためなのか、ツールや著者の体験談が多く、結局何が言いたかったかのかまとまってはいないという印象なのは残念でした。

しかし、章単位で書かれている内容は素晴らしくためになります。

社会人5年目くらいまでのビジネスパーソンにはオススメです。

https://easy-seikatsu.com/service/prime-reading

私はアマゾンプライム会員なのでprimereadingにて無料で読めました。(2019年6月現在)

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